2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

施設の行事

母は施設に行く事を好んでいなかったが、私は母の利用している施設が気に入っていた。年間何度か家族参加の行事があり私はこれがとても楽しみなのだ。春はお花見に始まり、敬老会、秋祭り、八朔狩り等、利用者の家族参加の行事が年何度かあるのだ。私は仕事…

父の突然の死

うつらうつらしていると午前三時半頃携帯が鳴った。八千代病院からだった。「お父さんの容態が急変したので来て下さい」との連絡だった。急いで母を起こし身支度をし直ぐに病院に向かった。病院に向かう途中再び携帯が鳴った。八千代病院だったので嫌な予感…

父の突然の死(1)

入院一年を過ぎた頃だろうか?時々ぼんやりしている事が多くなってきた。面会に行くと直ぐにベッドから起き上がっていたのに段々直ぐに起き上がれなくなっていた。ずっとベッドで過ごしているので体力が落ちてくるのは仕方ないなと思っていた。眠そうにして…

父、八千代病院入院

二〇十五年、四月七日、八千代病院の方が迎えに来られ入院中の病院からそのまま八千代病院に入院となった。その日は母も一緒に同行した。八千代病院の玄関にはホテルのように豪華な花が飾られていた。到着後すぐに病室に案内された。今までの病室は六人部屋…

父、再度入院

退院後の父は安定しているようにみえて少しずつ様子がおかしくなっていた。パジャマのままで畑に行ったり失禁も増えてきた。トイレも上手く出来ず汚したりもしていた。昼間も寝ていることが多くなっていた。母は母で口の中に湿疹が出来たり原因不明の痙攣も…

父の入院と娘の出産(2)

七日、退院という事でゆい、ゆあと一緒に迎えに行った。無事退院と思っていたがゆずの黄疸がひどいので一旦は退院だが九日にもう一度連れてきて下さいとの事だった。九日病院に行くとゆずの黄疸がまだ良くなっておらず、ゆずだけ入院となってしまった。さぁ…

父の入院と娘の出産(1)

その年の十月に入った頃からたまに失禁があったり今までの元気さがなくなってきていた。ある日父は昼食を食べている途中、意識がもうろうとしてきた。それまでにも低血糖になり意識レベルが低下した事もあり飴をなめて回復した事があったが、いつもとは様子…

父の事

父は四十代の頃から糖尿病と診断されていた。薬で対応していたが七十代頃からだろうか定かではないがインシュリン注射が必要となっていた。毎朝、血糖値を測定し、自分で注射も打っていた。それで何とか症状も安定して家での生活に問題は無かった。八十五歳…

母との約束

母は家に帰るたびに施設での愚痴をこぼした。施設には色々な人がいる。相性の良い人ばかりではない。利用者さんの中には認知症のひどい人や問題行動を起こす人もいる。大声をあげる人もいる。そうした環境に居る事が苦痛のようだ。又、施設では座ったままの…

施設と自宅との生活

2016年3月24日、私の仕事の休みに合わせて退院。母、85歳だった。施設の職員さんが迎えに来て下さり退院後そのまま「ケアホーム『匠』」に入居した。母が泊まる予定の部屋に案内されたので着替えなど入った荷物を置いてその後、利用者さん達が過ごされている…

介護認定

入院2か月を過ぎた頃、病院の相談員の方と退院後の母の事で話し合いの機会をもって頂くことが出来た。私は仕事中母を一人にする事が一番心配だったので何か良い方法がないか相談してみた。母が入居できそうな地元の施設を色々教えて頂いた。只、直ぐには空…

母、大腿骨転子部骨折で再び入院 (2)

緊急搬送され病院に着いた母は直ぐに検査を受け『大腿骨転子部骨折』と診断され約3ヶ月の入院となった。僅か10日間自宅に帰っただけで再び入院を余儀なくされた。主治医の先生から「骨折の為手術をする事と退院後自宅での生活は難しいと思われるので早めに施…

母、大腿骨転子部骨折で再び入院 (1)

翌日1月8日、この日は入院中の父が意識障害を度々引き起こしていた為入院中の先生の紹介で専門の病院で検査を受ける予定だった。退院後初めて母を一人にして外出する事になるので一抹の不安はあったものの今後私が仕事に出掛けている間はいずれにしても母は…

年末の退院

丁度入院して1ヶ月経った12月25日頃主治医の先生から退院の許可が出た。嬉しい反面不規則な仕事をしている私にとっては不安が募るばかりだった。自宅に連れて帰って果たして母は私の留守中一人で過ごせるだろうか?年末年始も仕事があり通常勤務とは違い早出…

脳梗塞の後遺症

入院1週間位すると少しずつ症状が落ち着いてきて脳梗塞になり入院している事が自覚出来る様になってきたが最初のうちは脳梗塞で倒れ緊急入院した事、治療の為点滴している事等々が理解出来てなく看護師さんが色々お世話をして下さる事に抵抗し、私が面会に…

母、初めての入院

脳梗塞で倒れる前の母はとても記憶力がよく日記も何十年も書き続けていた。倒れる前日までしっかり書かれていた。家の中の事から畑仕事まで何でもこなしていた。85歳を過ぎた頃から膝の骨折、圧迫骨折、頻繁に起きる原因不明の痙攣など次々と災難が襲ってき…

突然の脳梗塞

母に介護が必要になったのはある日突然である。私はその頃ある施設の支援員の仕事をしていて早出、遅出、日勤、夜勤、夜勤明けのシフト制で勤務がまちまちであった。忘れもしない2015年11月26日、私は夜勤明けだったがまっすぐ家に帰らず疲れた身体を癒す為…

すずちゃん(母)の介護な日々

ある日ふと母との介護生活を記録に残してみようと思いついた。なぜそう思ったのか分からないが母の介護が必要になってからの生きた証が残してみたくなったのだ。考えてみると母の介護が必要になるまで私は母とこんなに密接に過ごしたことが無かった。母って…