失禁、失禁、失禁

夜中のトイレはベッド脇のポータブルトイレにするのだが、最近の母は失禁する事が増えてきた。ポータブルトイレには自分で起きて行くのだがズボンやパンツを下すのが間に合わずパンツ(尿取りパットを張り付けている)やズボン、ズボン下(寒がりの母はズボン下をはいている)を濡らしてしまうのだ。濡れた事は分かるので脱いでしまい新しく出して着替えるという事は出来ないので気付くとすっぽんぽんで寝ている事もある。二年前は押入れの収納ボックスから出して着替える事が出来ていた。一年前は収納ボックスから出す事は出来なくなったが着替えを出しておくと自分で着替えていた。今はそれらが出来なくなった。私が隣に寝て完全に見守っていれば良いのだが一緒に寝ると私が寝れなくて体調が悪くなるので今は私のタイミングで目が覚めた時に様子をみる事にしている。タイミング良く失禁を免れる時もあれば何回も失禁して着替えなければいけないこともある。失禁は母にとってこの上なくショックな出来事のようで「情けない」とかなり落ち込んでしまうが「大丈夫よ」と言う私に「今までこんな事は無かった」とまるで初めてのように毎回言うのだった。              つづく