夜勤明けの楽しみ

仕事をしている時は休みの日は施設から母を連れて帰り家でゆっくり過ごすことが殆どだったが夜勤明けの日が二十六日だったら母を迎えに行ったその足で隣町の温泉に入ってお昼ご飯を食べて帰るのが楽しみの一つになっていた。二十六日はお風呂の日でその温泉のサービスデーだったのだ。なんと私の住んでいる安芸高田市の住民はその日はタダになるのだ。夜勤明けの勤務が二十六日にあたる日は年に数回だったが勤務表が出た時は二十六日が夜勤明けだったら「やったぁ！」とガッツポーズをして喜んでいた。私が働いていた頃、母は何とか一人でお風呂に入ってくれていたが温泉では母の背中を流し頭も洗っていた。肩までしっかり湯につかり「気持ちいい」と母も喜んでくれていた。なぜ夜勤明けに行っていたかというと私の仕事が終わり施設に迎えに行って温泉に行くと丁度、十時半頃に到着しその時間帯が割と空いているのだ。(平日の場合)　ゆっくり温泉につかった後は十一時半頃でランチタイムも空いている時間なのだ。家に帰って洗濯くらいはするがそのまま直ぐ寝れるのも魅力なのだ。そして翌日は休みなので家でゆっくり過ごしていた。今は、タダのサービスデーが無くなってしまったので残念でならない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく